AWSソリューションアーキテクト アソシエイトの取り方
筆者について
- 取得年月:2021/07
- Score:約780 (720が合格らしいので結構ぎりぎり)
- 勉強期間:1ヶ月程度
- 学習のスタンス:GCPの方がシンプルで好みだが、仕事のサービスはAWSで構築されているので仕方なくAWSの学習
事前知識
- AWSの知見はほぼなし
- Lambda, S3, Rekognitionは、モバイルアプリ開発で使ったことがある
- AWS以外のクラウドの知識もほぼなし
- k8sは、会社の勉強会で輪読していたので、それなりに知っている
学習方法
1. 資格 対策本を2回半読む
この本を通しで2回読んだ。 1回目は全体像を把握するためにざっくり読んで、2回目はじっくり読んだ。 その後、試験日1週間前に、あまり覚えられていない箇所のみ読んだ。
この本の内容だけで500 ~ 600くらいは取れると思う。
この本は出版日が新しいが、すでに内容が古い箇所があるので注意。自分が気づいた箇所を挙げる。
- 本では、S3のReadなどは「結果整合性」という扱いだが、「強い一貫性」になっている。
- EC2のスケジュールドリザーブインスタンスは、新規購入はできなくなっている。同じことをするなら「オンデマンドキャパシティ予約」を使う。
2. AWSのサービス別資料を読む
Youtube/PDFでなく、SlideShareを見た。
仕事で関わりがあるサービスを中心にEC2, Auto Scaling, S3, ECS, API Gateway, SQS, SNS, RDS, Auroraあたりの資料を読んだ。
それぞれのサービスの発展的な機能の説明資料はスルーした。
3. AWS公式のハンズオンを実施
実施したハンズオン
- Security #1 アカウント作成後すぐやるセキュリティ対策
- Network編#1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する
- Network編#2 Amazon VPC間およびAmazon VPCとオンプレミスのプライベートネットワーク接続
- スケーラブルウェブサイト構築編
- Amazon EC2 Auto Scaling スケーリング基礎編
- AWS 上で静的な Web サイトを公開しよう!
- 監視編 サーバーのモニタリングの基本を学ぼう
4. 模擬試験を実施
【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) | Udemy
試験は1~6まである。その内、1~4までを実施。 試験日の直前あたりで、間違えた問題の回答を再読した。
この模擬試験は、実際の試験より難しいようなので、試験の正解率が60%台でも合格の可能性はある。自分の場合は、各試験の1回目の正解率は60% ~ 70%台で、2回目で70 ~ 80%台になった。
試験当日
自宅にて、試験官にPCのカメラで監視される形で試験を受けた。 模擬試験と同じように、淡々と問題を解答。
つまづいたこと
最初は、いつでも受験可能で試験中のWeb検索も仕放題だと思っていた。実際は違う。少なくとも当日いきなり受験はできない。自宅からの試験でも試験官にカメラで監視されるので、Web検索もできない。
試験の際、顔写真付きの証明書が必要になる。有効な顔写真付き証明書を持っておらず、期限切れのパスポートを作り直した。パスポートの作成期間は、本籍地の戸籍抄本の取寄せを含めると10 ~ 14日くらいはかかるので注意。
雑記
- クラウドサービスのことを体系的に学習したのは初めてだったが、やっていることはオンプレミスなら自分たちで構築していることをAWSが肩代わりしてくれるといった印象。なのでオンプレミスのインフラ構築した経験がある人なら、クラウドの勉強はそんなに難しくないと思う。
- Security Group, VPCなどAWS用語があるが、一般的なインフラの知識が分かっていれば難しくないことも多い。たとえば、Security GroupはFW、もっと具体的にはiptablesに近い。
- EC2で動かしているサーバなどからAWSのサービスと通信する際、VPCエンドポイントを作らなくてもインターネットに通信は出ていかないらしい。。ただし、対策本や試験では、VPCエンドポイントがないとAWSのサービスと通信する際にインターネットに出てしまうという扱い。
- 試験に受かったものの、別にAWSに詳しくなった感はない。AWSに詳しい人たちとの会話は通じるようにはなった。